RIC Rose Garden

ローズガーデン計画



ローズガーデンの計画について

ローズガーデンづくりの経過
 六甲アイランドのリバーモールの人工河川の一部区間が老朽化により埋め立てられ、街のシンボルが失われるという危倶を住民の方々が抱かれていました。六甲アイランドガーデン構想をもとに住民の皆さんと協議を重ねました。一部の川はなくなるかもしれないが、人工河川よりもっと素晴らしいものが作れないだろうかと考えました。住民のみなさんが参加して協働でつくれるものがあれば街の活性化につながる。そのような思いで六甲アイランドCITY自治会、神戸市みなと総局の全面的な協力を得てガーデンづくりが決定し、住民の方々とゼミの学生も参加してガーデンづくりがはじまりました。

ガーデニングによるまちの再生
 六甲アイランドは街開きから四半世紀が経ち、阪神淡路大震災による影響もあって商業店舗の退出が続くなど新たな問題も浮かび上がってきています。また世界的な課題として環境問題も見過ごせない事態になっています。「ガーデニング」はまちのコミュニティ再生と環境問題を解決する一つの小さな糸口ではないかと考えています。
 六甲アイランドのような人工島では自然にふれあえる機会は多くはありません。ローズガーデンは自然と会話する場でもあります。バラを育て美しい花を咲かせ自然の営みに直に参加することができるのです。丹誠込めてみんなで一つのガーデンを完成かせていく、そこには住民の方々の参加と思いやりの心がなければ不可欠でしょう。そしてみなさんに花を育てる楽しさ、ガーデンパーティ(バラと音楽の集い)で花が紡ぐコミュニティの広がりを楽しんでいただければ、と考えています。ローズガーデンはまちのにぎわいづくりの一環でもあります。

                         神戸国際大学 都市環境・観光学科
                                     白砂 伸夫